筋肉低下が体に及ぼす恐ろしい影響。

みなさんもご存知の通り、筋力の低下は私たちの体にさまざまな影響をもたらします。筋力が低下すると、日常生活の質が低下することはもちろんのこと、健康リスクが増加します。
本日の記事は、筋力が低下してしまった身体への影響と、日頃からどういった対応を意識することで、健康的で質の良い生活を送ることができるのかについて書いてみました!
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筋力低下の影響

日常生活の質が低下してしまう

筋力が低下すると、基本的な動作が困難になります。これはかなり悪化した例にはなりますが、「立ち上がる」や「歩く」、「階段を上る」といった動作が辛く困難なものになり、すぐに疲れるような身体になってしまいます。これは日常生活の質が低下するということです。
特に高齢者にとっては、筋力低下が原因で転倒しやすくなり、骨折や寝たきりのリスクが高まるため、注意が必要です。

代謝が低下してしまう

筋肉はエネルギーを消費するためには必要不可欠な組織です。筋力が低下すると、同時に基礎代謝が低下してしまうため、エネルギー消費がしづらい身体になってしまいます。
これによって、体重が増加しやすくなり、肥満や生活習慣病のリスクが高まります。ダイエットを頑張っている人にとっては、筋力が低下することはさらに辛いダイエットを招くことになってしまいます。

血行不良によりむくみが悪化する

筋肉は心臓に血液を戻すためのポンプの役割を果たしています。筋力が低下すると、このポンプ機能が低下し、血行不良が生じ、むくみや冷え性の悪化を招く恐れがあります。

大切な骨の骨密度が低下する

筋肉は骨に負荷をかけることで、骨密度を維持したり、より強固な骨にしたりと、とても重要な役割も果たしています。
筋力が低下すると、骨にかかる負荷が減少し、骨密度が低下します。骨密度が低下するということは骨折などの怪我のリスクや、最悪の場合は「骨粗しょう症」のリスクが高まることになります。

精神的な影響

筋力低下は、身体的な影響だけでなく、実は精神的な影響も及ぼします。筋力が低下すると、活動範囲が制限され、社会的な孤立感やうつ症状が増加することがあります。行動したくても行動できず、それがさらにうつ症状を深刻なものにする可能性もあり危険です。

筋力低下の原因

加齢

加齢に伴い、筋肉量は自然に減少します。特に40歳を過ぎると、筋肉量は毎年約1%ずつ減少すると言われています。
この現象は「サルコペニア」と呼ばれており、筋力低下の主要な原因の一つです。

運動不足

運動不足は筋力低下の大きな要因の一つです。筋肉は使わないと萎縮し、筋力が低下します。特にデスクワークなどで座りっぱなしの生活が主体となってしまっている人は、筋力低下が進行しやすくなります。

栄養不足

栄養不足も筋力低下に大きな影響を及ぼします。筋肉の維持には、十分な栄養が必要不可欠です。特にタンパク質が不足すると、筋肉の合成が妨げられ、筋力が低下します。無理なダイエットなどをしている人に多くみられますが、しっかりと栄養バランスの取れた食事を摂りながらダイエットを行うようにしましょう。

筋力低下の対処法

適度な運動を必ず行いましょう!

筋力を維持・向上させるためには、適度な運動が必要不可欠です。特に筋力トレーニングや有酸素運動を組み合わせることで、筋力を効果的に向上させることが期待できます。
腕立て伏せやスクワット、腹筋や背筋などの自重トレーニングは、特別な器具がご自宅になくても行えるので、できれば毎日無理のない範囲で行うことが大切です。ご自身がなんとか努力できる回数を設定して、継続することを心がけてください。

何も食べないなどの無理なダイエットはせずにバランスの良い食事を摂りましょう!

筋肉の維持には、タンパク質を中心としたバランスの良い食事がとても重要になります。
赤身の肉、魚、卵、大豆製品など、良質なタンパク質を多く含む食品を積極的に摂取しながら、ビタミンDやカルシウムもしっかりと摂取しましょう。ビタミンDやカルシウムは骨と筋肉の健康にとって、タンパク質と同様に大切な栄養素です。極端に何も食べないなどの間違ったダイエットは絶対に避け、バランスの良い十分な食事を摂るようにしましょう。

自身の生活習慣をいま一度確認してみよう!

日常生活の中で、できるだけ体を動かす習慣を取り入れるようにしてください。日常生活のちょっとした工夫でもとても効果があります。エレベーターを使わずに階段を使う、デスクワーク中に定期的に立ち上がってストレッチや自重でもできる軽い運動をするなど、小さな工夫が筋力維持には大きな影響を与えます。

まとめ

筋力の低下は、私たちの身体にとても多くの影響をもたらしますが、適切な対処法を取り入れることで予防・改善することが可能です。
日常生活に運動やバランスの良い食事を取り入れるだけでも、確実に少しずつあなたの身体に変化はおとずれます。大切な筋肉を守るため、小さな意識から始めてみてください!